なぜ冬に乾燥するのか?地形的なものと気候的なものからくる2つの理由

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日本でも乾燥しないところもある?

冬になると乾燥するというのはよく言われることですね。冬に乾燥するから、乾燥肌になりやすい、あかぎれができやすくなる。また冬は乾燥しやすいから火事になりやすいとも。

しかし、冬になるから乾燥するというわけではないのです。実際に日本でも冬になっても乾燥しないところもあります。

ではなぜ、冬になると乾燥すると言われているのでしょうか?

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冬に乾燥すると言われる2つの理由

日本で一般的に、冬に乾燥する ということに関しては、大きく分けて2つの意味があります。一つは日本の地形的なものであり、その場合、例外的に乾燥しない地域もあります。

もう一つは、気候的なもので、これは日本に限らず、全世界に共通して言えることかもしれません。ではそれぞれの場合について、詳しく見ていきましょう。

1. シベリア大陸の風が日本の太平洋側を乾燥させる

日本で「冬に乾燥する」と言う場合の、一番大きな要因は、地形的なものからくるもので、これに関しては、日本の太平洋側の地域しか当てはまりません。

実際に冬の日本全国湿度マップを見ていただければ、一目瞭然でしょう。

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これが日本の冬の湿度の典型的な例で、青が湿度が高く、赤色に近づくに連れて湿度が低くなります。つまり、赤色が強いほど乾燥しているということです。

ものの見事に、日本海側が湿度が高く、太平洋側が乾燥していますね。

この原因は、日本の北にある、中国大陸の更に上のシベリア大陸から吹いてくる風が原因です。

シベリア大陸の風は非常に温度の低い、冷たい風ですが、冬になるとそれが中国大陸から日本にかけて吹いてきます。

その風は日本海を渡るときに、たくさんの水分を含んで、湿度の高い風になるのですが、それが日本の日本海側に到達した時に、たくさんの雪を降らせます。

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新潟が豪雪地帯と言われる所以です。

そして湿った風は日本海側で雪を降らせることで、水分を取られて、乾燥した風になります。これが、太平洋側に冷たい北風として吹き、太平洋側の地域を極度の乾燥地帯にしてしまいます。

地形的な理由で乾燥するのは、日本の太平洋側の地域だけです。

2. そもそも寒くなると乾燥しやすくなる

初めは日本特有の地形的なもので、一部地域に限定したものでしたが、もう一つは、そもそも寒くなると日本と云わず、世界どこでも乾燥しやすい環境になるのです。

それは、冬になり気温が低くなると、大気中の水分含有率がさがりますし、また大地からの蒸発も少なくなります。そうしたものに加え、室内などでは暖房器具を使うようになりますが、ただでさえ、大気が乾燥気味なところに加え、閉鎖的な空間において一部だけ温度を挙げると、その室内はなおさら、乾燥が進みます。

この現象は、特に最近の住宅が気密性が高くなってきたことと、エアコンを使用する家庭が増えてきたことからも、さらに乾燥を高める結果につながっています。

ちなみに石油ストーブの場合、石油を燃焼する際に水分も一緒に放出されるので、エアコンで温めた倍よりも、より乾燥しにくくなっています。

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まとめ

このような理由から、冬になると乾燥しやすいと云われるようになります。地形的なことから考えると、太平洋側のことだけかもしれませんが、気候的な点から考えると、日本海側でも乾燥しやすいのは事実です。

 

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