突然の大雪にノーマルタイヤでも慌てないための自動車運転の基礎知識!

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めったに雪が降らない地域で雪が降ると、道路では事故が起きたり、走れなくなった車が立ち往生したりと、大変な混乱状態になります。

そんなニュースが流れると「冬なんだからスタッドレスタイヤに変えておけばよかったものを」「冬はスタッドレスタイヤが常識だ」なんて厳しい言葉が飛び交いますが、東京のように、一年、二年に一度、たった一日しか雪が降らないような地域で、たったその一日のためだけにスタッドレスタイヤにしておくなんてことは、あまりにも非効率すぎますよね。

雪が降り始めても諦めずすぐ帰宅・帰社

雪がチラチラと降り始めたら、もしかしたらこのままやむかも知れないと楽観的に考えず、すぐに帰宅・帰社しましょう。ノーマルタイヤであっても、路面が凍っていなければ、ある程度走ることができます。

たとえ雪が積もってしまったとしても、凍る前の雪であれば、まだなんとか走ることができますが、雪が踏み固められて、凍り始めてきた時点で、運転するのはあきらめましょう。

凍った道は、たとえスタットレスタイヤであっても、滑ってしまい、曲がる、止まるが思い通りできなくなります。

したの表は、JAFが発表した、ノーマルタイヤ、スタッドレスタイヤ、チェーン付きなどの車の雪道でブレーキをかけた場合のブレーキ制動距離を調べたものです。この表からもわかるように、ノーマルタイヤで走ることは、非常に危険であり、自殺行為です。

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ノーマルタイヤであれば、止まったり曲がったりしたときに、車が回転したり、斜めに進んで行ったり、なんてことになり、他の車に衝突し、事故を起こしてしまいます。

車をぶつけてから後悔しても、もう手遅れです。そうならないように、雪がチラチラふりだしたら、すぐに帰宅・帰社。雪が積もり道が凍り始めたら、きっぱり運転をあきらめましょう。

タイヤが空転したり横滑りしだしたら駐車場に入れる

2018年1月23日の午前中、前日に東京に大雪が降った次の日の朝、こういうことがありました。

前日の大雪のせいで、走れなくなった車が、東京の山の手通りに沿道に、たくさん放置されていました。きっと車が動かせなくなったために、運転手の人は車をその場に置いておいて、電車などで移動したのだと思います。

もちろん、雪が解けてノーマルタイヤでも動かせるようになったら、車を移動させに来るつもりだったのでしょう。

ところが非情にも、雪で動かせなくなって放置されていた車に対して、緑の制服を着た路上駐車監視員が黄色い駐禁の紙を片っ端からペタペタと貼りだしたのです!


たしかにどんな理由であれ、路上駐車は違反であり、駐禁です。雪で立ち往生した車に戻ったら、駐禁の紙を貼られてたなんてことにならないように、車を放置するときは、駐禁にならないような場所に留めましょう。

交通量の多い道を選んで走る

交通量が多い道は、雪が積もりにくいので、道端にたくさんの雪が積もっているけども、車道のタイヤが通る部分だけは、雪がまだ積もっていない、あるいは雪が溶けている場合がけっこうあります。

その場合、わだちができているために、どこを走ればいいのかもわかりやすいので、比較的安心して走れます。

逆に車があまり通らない道路では、道路一面真っ白になっているために、わからずに段差に乗り上げてしまったりなんて言う自損事故も結構起きます。

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わだちを選んで走る

雪が降っているときは、かならずわだちをなぞるように走りましょう。万が一タイヤがスリップしても、わだちに沿って進んでいくことが多いので、大きな事故になりにくいというメリットがあります。

また、わだちではないところを走ると、思わぬ段差や障害物が雪に埋もれて隠れてて、しらずにそこに衝突したり、乗り上げてしまうという事故もよく起こります。

そうならないためにも、できる限り、わだちに沿って走るようにしましょう。

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発進・停止は必ずゆっくりと行う

なぜ急発進してはいけないかというと、急発進することによって、タイヤで雪を掘ってしまうことになり、そうなると、タイヤがますます雪の中に埋まってしまい、さらに動けなくなってしまいます。

またなぜゆっくり止まらなければならないかといえば、雪道でブレーキをかけても滑ってしまい、なかなか止まらないのですが、急ブレーキをかけると、車はバランスを崩して回転したり、横向きに滑ったりするためです。

ゆっくり発進・停止をすればそうした事態を避けれるというわけではありませんが、その可能性はいくらか減ります。

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雪が降った次の日の車の利用はやめる

雪が降ったその日もノーマルタイヤでの運転は危険ですが、めったに雪が降らない地域において、一番危険なのは雪が降った次の日です。

というのも、めったに雪が降らない場所での雪の次の日の朝は、雪が氷になるためです。一見すると溶けているような場所もあるものの、同じように見えてカチンカチンに凍っているところもあったりするので、凍っていないと思って運転していて、氷の上で滑って思わぬ事故にあったり、また自分は大丈夫だったのに、滑ってきた車にぶつけられるもらい事故になったりします。

また昼間、晴れていればある程度氷も溶けるかもしれませんが、ちょうど帰宅する夕方、夜になると、再び道が凍り始めます。

凍った道でのノーマルタイヤでの運転は、慣れや技術でコントロールできるものではありません。

雪が降った次の日は運転しないという決断力を持って、事故を未然に防ぎましょう。

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チェーンは緊急退避用であり常用すべきでない?

もしあなたのお住いの地域が、めったに雪が降らないエリアで、突然の雪に襲われたというのであれば、チェーンを使用するのは、あくまでも緊急のものであり、常用すべきではありません。

たしかにチェーンは雪道を走るためのものですが、しかし雪のない道を走るものではありません。チェーンを装着して、雪のない道を走れば、たちまちチェーンは切れてしまうでしょう。

切れるだけならまだしも、走行中にチェーンが切れると、かなりの高確率でタイヤに絡んで動かなくなってしまったり、フェンダーが割れてしまったりと、車に対してけっこう大きなダメージを与えることになります。

チェーンは緊急避難用のものだと心得て、緊急時のみ控えめに使うようにしましょう。

チェーンは駆動輪に巻く

雪が降らない地域に住んでいる人は、意外とチェーンの使い方がわかっていない人が多いのですが、チェーンを巻くときは、必ず駆動輪、エンジンにつながって、動力源となっているタイヤにつけるようにしましょう。

というか、駆動輪につけなければ、まったく意味がありません。

FF車であれば前輪、FR車であれば後輪にチェーンを巻きましょう。

ちなみに、駆動輪の確認方法ですが、車検証をみれば、書いてあります。あるいは、車の下を覗いてみて、車輪と車輪の間の真ん中にデフとよばれる、おおきな丸いものがついている方が駆動輪です。

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まとめ

大雪で車が立ち往生した、事故をしたというニュースが流れるたびに、「雪道なのにノーマルタイヤで走るなんて常識なさすぎる」と、辛辣な言葉が飛び交います。

そんなことがわかっていても、ノーマルタイヤで走らざるをえない人もいることでしょう。ノーマルタイヤで雪道を走らざるをえないときは、ぜひここに書かれたことを頭に入れて、早く雪道から脱出するようにしてください。

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