恵方巻の具材は7種類でなければいけない?
恵方巻とは、歳徳神(としとくじん)がいる方向、いわゆる恵方を向いて太巻きを食べることによって、商売繁盛や無病息災といった幸運をもたらすと信じられているものです。
そうした縁起にあやかるために、少しでも縁起を担ごうということで、太巻きの具材も、七福神にちなんで、具材も7種類を使用するといい、とされてきました。
ちなみに七福神はそれぞれ次のようになっています。
- 恵比寿 ・・・・・・ 商売繁盛、除災招福、五穀豊穣、大魚守護の神様
- 大黒天 ・・・・・・ 五穀豊穣、子孫愛育、出世開運、商売繁盛の神様
- 弁才天 ・・・・・・ 恋愛成就、学徳成就、諸芸上達、福徳施与の神様
- 毘沙門天 ・・・・・ 武道成就、降魔厄除、家内安全、夫婦和合の神様
- 布袋尊 ・・・・・・ 千客万来、家運隆盛、家庭円満、商売繁盛の神様
- 寿老人 ・・・・・・ 幸福長寿、家庭円満、延命長寿、福徳智慧の神様
- 福禄寿 ・・・・・・ 財運招福、延命長寿、立身出世、招徳人望の神様
そう聞くと、具材も7種類にしなければ、と思うかもしれませんが、そもそもこの恵方巻の習慣は、昔はそれほど一般的ではなかったものの、1989年に、広島のセブン-イレブンが節分の販促の一環として、世に広めてから定着したとも言われていて、それを聞くと、あんまり細かな具材までこだわることもないかなと思うかもしれません。
実際に、恵方巻を広めた当のセブンイレブンでさえも、具材の種類は特に7種類という数字にこだわっているわけでもありません。
恵方巻の具材は7種類でなくていい
基本具材7種類とその意味
恵方巻の具材は七福神に合わせて7種類というのが定番になっているので、その具材にはそれぞれ意味がありそうですが、どの具材を使うか特に決まりもしきたりもありません。
しいて言うなれば、一本の太巻きとして食べるときに、鮮やかで美味しい組み合わせとなるような具材がチョイスされます。
太巻きの具材の意味 = 外見と味のいいものを厳選
恵方巻の具材に関しては、特にこれといった決まりはありません。とはいうものの、いわゆる定番みたいなものはあります。
いろいろな太巻きを調査してみると、おおよそ次のような具材が一般的に用いられます。
では、これら具材にはどのような意味があるのでしょうか?
恵方巻の具材の意味と役割
恵方巻の具材のそれぞれの役割は、色としての役割、味としての役割のふたつがあります。あなた流のアレンジを加えるとしても、まず恵方巻を作る際に考えなければいけないことは、彩りのバランスです。
魚系をメインにするにしても、肉系をメインにするにしても、まずは、下記に上げる定番の色を具材に含めることで、見た目も味も、しっかりとした恵方巻にすることができます。
色から考える恵方巻のベース具材
- 緑 > きゅうり、レタス、アボガド
- 黄色 > 卵焼き、チーズ
- ピンク > でんぶ/おぼろ
- 茶色 > かんぴょう・しいたけ
- 赤 > カニカマ
この具材をベースにあとは、メインとなるものを入れるのが、定番の作り方となります。メインにはあなごやうなぎ、ツナ、焼肉、スパムなどでしょう。
いろいろな恵方巻のアレンジがありますが、必ず上記の色としての役割の具材を使用することによって、見た目もしっかりした恵方巻をつくることができます。
福を逃さない正しい作り方、食べ方の意味
恵方巻のルールをまとめると次のようになります。
恵方巻によって、最高に縁起を担ごうと思うのであれば、次のようにしましょう。
必ず巻物とする > 「福を巻き込む」という意味から
具材は7種類とする > 七福神 という意味
その年の恵方を向く > 福を呼び込むため
食べる際は切らずに一気にかぶりつく > 縁を切らない
食べるときにお願いごとをする
となります。
ここで注意したいのが、一気にかぶりつく点です。
恵方巻は、太巻きとしていますが、だからといって、あまり太すぎると食べにくくなります。
縁を切らないためにも、一気にかぶりつかなければならない恵方巻ですが、これは子どもや若い女性の場合、大きいものとなるとなかなか一気にかぶりつくのも難しいでしょうから、作る際は一気にかぶりつくことを考えた大きさにしましょう。
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