最近は非常に多くの格安SIMが各社から発売されるようになりましたt.
格安SIMの共通点は、何と言っても、とにかく安い!に尽きます。
それに比べて、大手のキャリア、MNOであるドコモ、AU、ソフトバンクは相変わらずの殿様商売で、やたらと金額が高いですね。
値段を下げなければ、どんどんとユーザーは大手キャリアから格安SIMを販売するMVNOに流れていってしまうのではないかと心配になりますよね。
でも、大手キャリアはどんなに格安SIMの業者が出てきたとしても、全く焦る必要もないのです。
なぜかといえば、すべてのMVNO業者はその通信回線を、大手キャリアであるMNOから借りて事業をしているからです。
MVNOやMVNEはMNOから設備を借りてるだけという微妙な関係
格安SIMの会社、MVNOやその支援会社であるMVNEは、昔からの大手キャリアであるドコモやAU,ソフトバンクなんかよりも随分勢いがあって目立っているように感じますが、実は、MVNOやMVNEは、通信設備などを持っていないため、それらを大手キャリアから借りているのです。
図にすると次のようになります。
つまり、最近勢いのある格安SIMの会社は、極端なことを言えば、大手キャリアであるMNOを怒らせてしまったら、商売ができなくなるといっても過言ではないのです。
MVNOやMVNEはMNOに弱みを握られている
よって、いくらMVNOやMVNEが格安SIMを販売していても、その親元の立場にあるMNOは、大して慌てることもないのです。
いざとなれば、お前らMVNOやMVNEに通信設備を貸さないぞ!と捨て台詞をいうことができるからです。
そんな弱い立場にあって、圧倒的に不利なはずのMVNOやMVNEはなぜ格安でSIMを販売できるのでしょうか?
MVNOやMVNEが格安でSIMを販売できる当然の理由
それにしても、MVNOはMNOから回線を借りてレンタル料を支払っているというどう考えても不利な立場なのに、なぜこれほどまで格安でSIM販売をすることができるのでしょうか?
それはMVNOやMVNEは、大手キャリアであるMNO、ドコモ、AU、ソフトバンクのように店舗を持たず、その分人件費も圧倒的にかからないからです。
さらに大手キャリアのような手厚いサポート体制をバッサリと省き、サービスを切り捨てているからです。
逆に言えば、大手キャリアなどは、全国に店舗があり、また抜かりないサポート体制を構築しているために、そうした経費や人件費にお金をかけなければならないこともあり、値下げすることができないのです。
助けるけど高いMNO、助けないけど安いMVNO
スマホの使い方がわからない、スマホの契約の変更の手続き、その他いろいろ、何か困ったことがあったとき、大手キャリアであれば、店舗に行って、そこのスタッフにいろいろと相談したり、教えてもらったりすることができますね。
ところがMVNOといった格安SIMの場合、困っても駆け込むところはありません。なにか問題があったり、わからないことがあっても、電話での相談を設けているところもあるかもしれませんが、基本はすべて自分で解決しなければなりません
SIMカードは故障することなんて、ほぼないでしょうから、むしろ相談するところなんていらないのかもしれませんが、いざという時に駆け込む先がないことに不安を感じるのであれば、高くてもMNOのSIMを使うべきでしょうし、困ったときはネットで調べてなんとかできると思うのでしたら、わざわざ高額なSIMを使わず、MVNOの格安SIMを使うのが吉でしょう。
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