冷蔵庫がない昔の江戸時代の人とかは氷をどうやって作っていた？

冷蔵庫がない時代

冷蔵庫がなかった平安時代から江戸時代までは、冬場にできた天然の氷を溶けないように保管する必要がありました。それは氷室と呼ばれていました。氷室の中は地下水の気化熱によって外気より冷涼であるため、涼しい山中などではこの方法で夏まで氷を保存することが出来たそうです。冬の間に自然に凍った氷、湖の氷などを藁で包んで洞窟などを改装したり、土深く穴を掘って氷を保存して夏に取り出して使ってました。

となれば、氷は非常に貴重なもので、本当に身分の高い人しか、夏に氷を食べることができなかったそうです。

有名なのは富士山のふもとにある鳴沢氷穴で、そこから切り出された氷は江戸の殿様に運ばれていたといいます。

家庭用冷蔵庫が出現する前まで

家で氷を作る機械がなかった明治時代から戦前あたりまでは、町に氷屋さんがあって、氷が必要になれば、そこで購入したり、配達してもらったりしていました。

電気が普及する前は、氷式冷蔵庫といって、氷を使った冷蔵庫などで冷やしていました。もちろんそれでは氷は作れないので、氷はやはり、氷屋さんから買う必要がありました。

氷屋さん自体は、高額でしたが、製氷機を持っていました。それで氷を作って販売していたので、高額でもよかったのです。

今では最短６分で氷が作れる電化製品も登場

つい最近までは、氷を作るとなれば、冷蔵庫に水を入れて一日後に氷ができているというような感じでしたが、今では最短６分で氷ができてしまう、家庭用急速製氷機まで登場しています。