くっつきが悪くなったマジックテープも確実に復活できる!
マジックテープは長く使っていると接着力がだんだんと弱くなっていきます。マジックテープは消耗品なので、仕方のないことです。でも、場合によっては接着力をある程度復活させることができます。
とはいえ、やり方を間違えると、かえって接着力を弱くしてしまい、マジックテープとして機能しなくなってしまうこともありますので、きちんとした手順でケアすることが大切です。
一番いいのは、マジックテープを付け替えてしまうことですが、場所によっては付け替えることが難しいものもあるでしょう。
そういった場合でも新しいマジックテープに付け替える裏技もありますので、じっくり読んで、マジックテープの復活に挑んでみてください。
マジックテープがくっつかなくなる2つの理由
マジックテープがくっつく原理ですが、マジックテープにはオスとメスがあります。オスはフック面、メスをループ面と一般的に読んでいます。フックがループに引っかかることによってマジックテープがひっつきます。
このフックはプラスチックなので、強い力を加えるとフックの形状が伸びて、ループ面に引っかかっていた部分が引き剥がされることになります。
マジックテープの粘着力が弱くなるのは、フックがループに引っかからなくなることによって起きます。
マジックテープの粘着力が弱くなる状況というのは次の2つです。
- フックがたくさんのゴミをくっつけてしまっているためにループに引っかからなくなる
- フックの形が伸び切って鉤形ではなくまっすぐになりループに引っかからなくなる
- ループがちぎれてループ状になっていないためにフックが引っかからない
マジックテープのゴミを取る方法
ループにフックが引っかかって粘着するのがマジックテープですが、多くの場合、そのフープやフックにゴミが絡まってしまうことで粘着力が弱くなります。
単純にその絡まったゴミを取り除くことで、粘着力が復活することがほとんどでしょう。
しかし、ここで注意したいのは、ゴミの取り除き方を誤った手順でやると、マジックテープが本来持っていた粘着力を大きく損なってしまうことがあります。
たとえば、メスであるループ状の部分のループを切ってしまい、ループ状でなくなってしまったり、繰り返し強い力や熱を加え続けてしまったために、オスであるフック状の部分のフックが伸び切ってしまったりすることです。
そうしたことで、マジックテープの粘着力を弱めることがないように、いきなり硬めのブラシでこすったりせずに順番を守ってゴミ取りをしましょう。
その1 粘着テープでゴミをくっつけて取り除く
まずはじめにやりたいのは、粘着力のあるガムテープやコロコロなどを利用して、フック面、ループ面ともにくっつけたり話したりして、絡まっているゴミを取り除きます。
この方法であれば、フック面やループ面にあまりダメージを与えることなくゴミを取り除くことができます。
その2 ピンセットなどでゴミを取り除く
髪の毛のような長くて細いものは、とくにフック面の付け根の方に絡まっていると、粘着テープで取り除くことはできないでしょう。
そういう場合は、ピンセットなどを利用して、ゴミを一つづつ地道に引っ掛けて取り除きます。
ピンセットの持ち合わせがなければ、爪楊枝などでもいいでしょう。できればこの段階で、すべてのゴミ取りを終わらせてしまうことが理想です。なぜなら、これらの方法は、フック面やループ面にダメージを与えることが非常に少ない方法だからです。
その3 犬用抜け毛取りブラシなどでこすり取る
上の2つの方法でもゴミが取り除けなければ、最終的な手段としてブラシを利用してゴミをこすり取ります。どのようなブラシを使うかといえば、よく使われるのが歯ブラシやペット用のブラシ、クシなどです。
歯ブラシあたりなら、比較的柔らかい素材なので、マジックテープ面にダメージを与えることが少ないですが、ペット用のブラシなどの多くは金属製なので、むりにこすると、ループ面のループをちぎってしまうことになりかねません。
ループ面がちぎれてしまうと、粘着力がなくなってしまうので、細心の注意をはらってブラシを使うようにしましょう。
マジックテープのフックを復活させる方法
マジックテープのフックが伸び切ってしまい、マジックテープの接着力が弱まっていることもあります。その場合は、フックの形状をより丸めることで、再び強力な接着力を復活させることができます。
フックの素材は塩ビ、プラスチックなので、熱を加えることで形状を変化させることができます。
よってフック面に熱したアイロンを押し付けることで、フックのカギ状を復活させる方法もあります。ドライヤーなどを利用してフック面を熱するという方法もありますが、これら方法は、あまりにも熱しすぎてフック面を溶かしてしまうと、そのマジックテープは全くの使い物にならなくなってしまうというリスクがあります。
よっぽどのことがない限り、あまり手を出さないほうがいいでしょう。
そもそもマジックテープ自体を交換する方法
一番手っ取り早いのはマジックテープ自体を付け替えてしまう方法です。
そもそもマジックテープは消耗品です。だめだなと思ったら、さっさと新しいマジックテープに交換してしまいましょう。
製品によっては、あまり性能の良くないマジックテープを使用しているものもあり、マジックテープの寿命が早く訪れるものもあるでしょう。
今では百均などでも容易に取り替え用のマジックテープが手に入るので、それらを利用するのも一計ですが、とにかく強力な接着力にこだわりたいのであれば、ぜひ、最高に強力と言われているアメリカの3M社の下記マジックテープをつかってみてはいかがでしょうか。
マジックテープの貼り替えのできない場所は裏技を使え!
マジックテープが使われている場所によっては、張替えが非常に困難な場合もあるでしょう。
例えば革靴に縫い付けられたマジックテープなどの場合、マジックテープを貼り替えるととなると、革に縫い付けなければならなくなります。
しかし、革は厚く固いので、家庭用の縫製道具では、縫い付けるのは困難の技でしょう。
かといって接着剤でくっつけようとしても、革とナイロンでは、なかなか思うような接着力を得ることが難しいでしょう。
こうしたときの裏技があります。
それは、マジックテープのフック面、ループ面ともに、ライターで炙って焼き切ってまっ平らにしてしまいます。
そしてそこに新しいマジックテープを接着剤で貼り付けてしまうのです。
ナイロン同士の接着であれば、瞬間接着剤などで非常に強力な接着力を得ることができます。
瞬間接着剤は、素材の性質にあったものを選べば、百均の安いものでも、強力な接着力を得ることができます。詳しくは下記の投稿に詳しく書かれています。
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