日本人であれば、普段特に気にしていないかもしれません。しかし、外国人に聞かれて返答に困る人もいるでしょう。
お寿司を手で食べるべきか箸で食べるべきか。実は手で食べるときが正解の時もあれば、箸で食べるべき時もあります。
どういう時に手で食べて、どういうときに箸で食べるのか、正解と理由について解説します。
お寿司を手で食べるのが正解の時と理由
お寿司を食べるとき、多くの場合は手で食べるのが正解です。
その理由は、お寿司は握ったご飯の上にネタを乗せるという形ですので、バランスは不安定で、ネタは非常に落っこちやすくなっています。
ご飯を握ったシャリも、気を付けないと、崩れてしまいます。
そうした微妙なバランスのお寿司を、箸でつかむことは、せっかくのお寿司を崩してしまう危険性を非常に高めてしまうことになります。
口に入れる前にネタを落っことしてしまったり、シャリを崩してしまっては、せっかくのお寿司を台無しにしてしまいます。
よって、多くの場合、お寿司のカタチを崩してしまうリスクの少ない手を使って食べるのが基本です。
お寿司を箸で食べるのが正解の場合と理由
多くの場合は手で食べるのが正解ですが、例外的に箸を使うべき状況が二つあります。
1、ツメ(タレ)が塗られたネタを食べるとき
アナゴや煮ハマグリなどツメが塗られたネタを食べるときは、箸を使うのが正解です。
ツメとはドロッとした茶色のタレで、煮詰めを略してツメと呼ばれるようになりました。
こうしたツメが塗られたネタは、指でつまむと指先にたれがついてしまい、指が汚れることになります。
そしてその指をおしぼりなどで拭くと、おしぼりが茶色になってしまって、あまり見た目がよくありません。
よって、指が汚れてしまうようなネタ、ツメが塗られたアナゴなどは、お箸を使って食べるようにしましょう。
2、大勢で寿司桶からつまんで食べるとき
みんなで寿司をつまんで食べるときは、手で食べるのは遠慮しましょう。
お寿司は生ものですから、板前さん以外の人の手が触れたモノは、誰もが口に入れたいと思いません。
寿司桶などからつまむとき、手がほかのお寿司に触れてしまいがちです。そうした時、それを嫌がる人もいるでしょうから、そうした場合は、お箸をつかってお寿司をつかむようにしましょう。
まとめ
意外とお寿司を食べるときの作法をあまり気にしていない人も多いでしょう。
そのため、改めて手で食べるべきか、箸で食べるべきかと聞かれて答えに窮してしまうこともあるかと思います。
基本的にはお寿司を食べるのは手で食べますが、例外的に箸で食べるときというのは、周りへの配慮が必要な時だということが、わかっていただけたと思います。
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