熱中症対策において、帽子は非常に手軽でありながら非常に効果のある対策です。
その理由は3つあり、身体の温度上昇を防ぐ、精神的疲労を軽減する、身体の水分蒸発を軽減するというものです。
これらは全て、熱中症に非常に密接に関係があるので、帽子は熱中症対策に非常に効果があります。
それらの効果が、どのようなものであるのかを詳しく説明するとともに、ではどのような帽子がいいのかまで踏み込んで説明します。
1. 温度上昇を軽減する効果
熱中症の最大の原因は身体の温度上昇ですが、帽子をかぶることで頭部を日光から保護することができるので、温度上昇を抑える効果があります。
また、頭部には多くの血管が集中しており、頭部の温度が上昇するとそれに応じて全身の血液の温度も上昇しやすくなります。
帽子をかぶることで頭部の温度上昇を抑えることで、全身の体温上昇を軽減する効果が期待されます。
さらに、頭部の温度上昇が中枢神経系に影響を与え、体温調節機能を乱す可能性があります。
帽子をかぶることで頭部の温度上昇を抑えることで、体温調節機能の乱れを軽減し、熱中症のリスクを低減する効果が期待されます。
2. 精神的疲労を軽減する効果
帽子をかぶることで精神的疲労をかなり軽減してくれます。なぜなら、直射日光による眩しさを軽減するからです。
直射日光を浴びることで眩しさを感じることがあり、これは精神的なストレスや疲労感を引き起こす要因の一つです。
精神的な疲労状態では、体の熱調節機能が低下し、熱中症のリスクが高まる可能性があります。
精神的な疲労が続くと、体の緊張が緩み、適切な水分補給や適切な休息を取ることが難しくなるため、熱中症の発症リスクが増大します。
また、精神的な疲労がストレスを引き起こし、ストレスが体温調節機能に影響を与えることも考えられます。したがって、精神的な疲労が熱中症のリスク要因となる可能性があります。
しかし、帽子をかぶることで眩しさを軽減することで、目の疲れを軽減し、集中力や注意力を維持しやすくなるため、精神的な疲労を軽減する効果が期待されます。
3. 水分蒸発を軽減する効果
頭部や顔面は体表面積の割合が大きく、日光にさらされるとそこから水分が蒸発しやすくなります。
しかし、帽子をかぶることでこれらの部位を日光から保護し、水分の蒸発を軽減することができます。
また、風によっても水分の蒸発が促進されることがありますが、帽子をかぶることで風との直接的な接触を遮ることができ、これによって風による水分の蒸発を抑える効果が期待されます。
以上のように、帽子をかぶることで頭部や顔面を日光や風から保護し、それによって水分の蒸発を軽減する効果が期待されます。
この原理を応用して、帽子の中に濡れたハンカチなどを挟んだり、入れたりすることで、熱中症の予防に非常に効果的を発揮します。
熱中症対策に適した帽子
帽子が熱中症の予防に非常に効果を発揮することがわかっていただけたと思いますが、しかし、帽子によっては逆効果の場合もあります。
では、熱中症の予防に適した帽子とはどのようなものでしょうか。
明るい色の帽子
暗い色は、光を吸収しやすくなります。つまり、日光を集めやすくなり、温度上昇を招いてしまいます。
熱中症の予防を目的にしているのであれば、暗い色は避けて、明るい色の帽子を選びましょう。
ツバのある帽子
ツバが大きければ大きいほど、頭の周りに沢山の影を作ります。
それによって、直射日光を浴びるのをブロックしてくれるので、頭周辺の気温上昇、体温上昇を防いでくれます。
通気性のある帽子
熱中症を予防するには、帽子の通気性も大切です。
通気性が悪いと、熱が帽子の中にこもってしまい、帽子を被っていることがかえって、温度上昇につながってしまうからです。
熱や湿気がこもりにくい、通気性が考慮された帽子を選ぶことで、頭を涼しく保つことができます。
熱中症対策を防ぐために、いろいろと工夫がこらされた帽子も発売されていますので、参考にしてみて下さい
>熱中症対策のためにつくられた帽子↓
まとめ
夏の強い日差しの下で、帽子をかぶることは、頭部の温度上昇を約9度も防ぎ、熱中症や紫外線からの保護に非常に効果的です。
また、帽子による水分保持や蒸発防止の効果も、熱中症予防に役立ちます。
しかし、全ての帽子が同じ効果を発揮するわけではなく、熱中症対策に適した帽子の選び方が重要です。
明るい色、ツバのあるデザイン、通気性の良い素材など、適切な帽子を選ぶことで、夏のアウトドア活動をより安全に、そして快適に楽しむことができます。
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