ほとんどの炊飯器は、途中で開けてもそのまま炊飯を続けてくれて、ご飯を炊いてくれます。しかし、開けるタイミングによって、炊きムラが生じたり、ご飯の品質に影響が出ることがあります。 特にご飯に芯が残ることがあり、その場合は、非常に美味しさが損なわれた状態になります。
水が十分に残っていた場合や、早い段階で蓋を閉め直した場合には、可能な限り対処することで、比較的通常に近い炊き上がりを期待することができます。
なぜ途中で開けることが推奨されないのか
炊飯器は、炊飯が始まる前の状態のときであれば、炊きあがったご飯の味が落ちるようなこともありません。
しかし、お湯が沸騰し、炊飯のプロセスが始まると、炊飯器の中の圧力が徐々に高まっていきます。
そのタイミングで炊飯器の蓋を開けてしまうと、炊きあがりのご飯は不味くなり、火傷する危険性もあります。
炊きあがったご飯に芯ができて不味くなる
炊飯器内の圧力が急激に下がるため、ご飯に芯が残る可能性があります。
ご飯はお湯が沸騰してその圧力で水分が米の芯まで浸透することで、美味しく炊けることができます。
しかし、その途中で蓋をあけると、圧力が抜けてしまい、お米の芯が固いままになってしまいます。
これは「メッコめし」と呼ばれる状態で、ご飯の風味は大いに損なわれます。
火傷をすることがある
炊飯器がちょうど炊飯のプロセスにある時は、お湯が沸騰しているため、炊飯器の中は100度近い水蒸気が出て、炊飯器の中の圧力も非常に高まっています。
その時に炊飯器の蓋をあけると、100度近い水蒸気がいきよい良く吹き出し、簡単に火傷してしまいます。
途中で開けても大丈夫なタイミングの目安
炊飯途中で蓋を開けてしまった場合、その時点で炊飯がどこまで進んでいるかによって影響が異なります。早ければ早いほど、影響は少なくなります。
その境目は、沸騰が始まっているか、始まる前かになります。
沸騰前に開けたなら、すぐに蓋をして炊飯完了まで待つ
炊飯のための沸騰がまだ始まっていない状態であれば、仕上がりに大きな影響無く、炊飯を続けることができますが、
その1つの目安としては、中に水が残っているか、いないかです。
水がまだ残っていたのであれば、すぐに蓋を閉めて炊飯を完了するまで待ちましょう。
安全に蓋を開ける方法蒸気を避ける注意点
沸騰前であれば、炊飯器内の圧力もまだ高まっていない状態です。蓋をあけることで水蒸気による火傷などの危険性もありませんが、炊飯器の釜などは、かなりの高温になっていますので、内釜に手を触れないように注意して下さい。
炊飯や蒸らし途中で開けてしまった場合の対処法
沸騰中、あるいは沸騰し終わった後に炊飯器の蓋を開けてしまった場合は、お米を蒸らして美味しく炊き上げるための圧力が抜けてしまうため、お米が炊きあがった後に、芯が残ってしまいます。
炊飯後、あるいは蒸らし途中にご炊飯器を開けてしまった場合の対処法です。
炊きあがり5分前なら開けても大丈夫?
ご飯の炊きあがりが待ちきれない、あるいは少しでも節電したいという理由で、炊きあがりの5分前に蓋を開けてしまう人もいます。
炊きあがりの5分前となりば、炊飯のプロセスも終わり、炊飯器の中の圧力も下がっているので、それでご飯に芯が残ってしまうような炊きあがりになることは、あまりありません。
どうしても早く食べたいというのであれば、そのまま食べてもいいですが、より美味しいごはんを食べたいというのであれば、すぐに蓋をして、炊飯器の規定の炊飯時間が終わるまで、蓋をして待ちましょう。
芯ができても再加熱すれば大丈夫?
炊きあがったご飯に芯が残ってしまった場合、再加熱をすることで、芯がない状態でご飯を炊き上げる事ができることがあります。その場合は、水を少し足すといいでしょう。
しかしながら、芯が残ったまま炊き上げたご飯は、美味しく炊き直せる可能性は、非常に低いです。
よって、芯が残ってしまった場合は、メニューを変更して、チャーハンにするなどの対処をすることで、芯が残ってしまったご飯を、より美味しく有効活用できます。
まとめ
炊飯器での美味しいご飯の秘訣は、蓋を開けないことです。
万が一、炊飯中に開けてしまったとしても、沸騰前であれば、ご飯の炊きあがりに大きな影響はありません。
沸騰後は内部の圧力と高温の蒸気が火傷のリスクを伴うだけでなく、ご飯に芯が残る原因ともなります。
また、炊き上がり間近であれば蓋を開けても安全ですが、最高の味を求めるならば、炊飯が完全に終了するまで待つことをお勧めします。
もし炊きあがったご飯に芯が残ってしまった場合、再加熱することで改善することもあるものの、通常はチャーハンなど他の料理にアレンジするほうが良いでしょう。
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